車両保険の無過失特約とは
相手方との交通事故であなたに過失が全くない場合に効力を発揮する、車両保険の無過失特約。
車両保険をより手厚い内容にすることができます。
車両保険の無過失特約を付帯していれば、一定条件を満たす交通事故の場合において、あなたがあなたの愛車に対して車両保険を使ってもあなたの契約する任意自動車保険の等級や保険料金には影響がありません。
◆車両保険の無過失特約を付帯していない場合・・・
相手がある交通事故で車両保険を使用すると等級が3等級下がる
→ 次年度の保険料増額
◆車両保険の無過失特約を付帯していると・・・
あなたに全く過失のない交通事故の場合は車両保険を使用しても等級は下がらない
→ 次年度の保険料は変わらない
車両保険の無過失特約の一定条件とは
便利な車両保険の無過失特約ですが、効力を発揮するには一定の条件があります。
各任意自動車保険会社によって条件は若干異なりますが代表的な条件が下記になります。
条件1 自分の過失が0%(自分無過失)の交通事故でなければならない。
- あなたが追突された交通事故(被追突事故)
- 相手方がセンターラインを越えてあなたに接触してきた交通事故。
- (相手センターラインオーバー)
- 相手が赤信号を無視したことに起因する交通事故。(相手赤信号無視)
条件2 相手が特定できなければならない。
- 相手の車の登録ナンバープレートが明らかである。
- 相手の住所氏名が明らかである。
条件1につき、あくまであなたの主観による無過失ではなく、客観的・法的根拠に基づく無過失事故の場合が条件です。
被追突事故、相手センターラインオーバー、相手赤信号無視以外の交通事故の場合は、車両保険の無過失特約の適応外となるケースがあるので請求時に各任意自動車保険会社に確認が必要です。
条件2について、条件1を満たしていることが前提で且つ、当該交通事故の事故証明が発行される状態であれば、問題なく車両保険の無過失特約が適応となるでしょう。
近年増加している当て逃げされてしまい相手が分からない交通事故の場合は、相手が特定できるまで車両保険の無過失特約は適応されません。
警察にて相手の特定ができてから精査の上、車両保険の無過失特約が適応となります。
こんな時に有効!車両保険の無過失特約
等級や保険料金に影響なく車両保険が使える便利な車両保険の無過失特約ですが、使用するときはどんな時でしょうか。
実際に使う人はどんな状況におかれた人なのでしょうか。
実際に使う場面を想定してみましょう。
これは実際に私が担当した契約者の実話でもありますが割とよくある話です。
ある日、あなたが被追突事故の被害者になってしまいました。
それも相手が居眠り運転でブレーキを踏むことなく追突してきましたから、あなたの愛車は激しく損傷しいて、修理には多額の修理費用がかかりそうです。
しかもよりによってあなたに追突してきた事故の相手は、任意自動車保険に加入していませんでした。
相手は悪びれており、あなたに誠実に賠償するつもりはあるようですが、月割り分割での賠償を提案してきており、資力がなさそうで最後まできちんと賠償してくれるのか信憑性に欠けます。
あなたはあなたの任意自動車保険の車両保険を使えば、愛車をただちに修理することができます。
しかし被害事故にも関わらず、あなたは愛車の修理とは引換えに、あなたの任意自動車保険の等級は3等級下がり、翌年からの保険料が増額してしまいます。
あなたの愛車は購入してから今年で6年目を迎えます。
あなたは先月の任意自動車保険の更新の際、車両保険には継続して加入したものの、保険料を少しでも安くしようと、今まで付帯していた車両保険の無過失特約を今回は付帯しませんでした。
愛車で毎日通勤しているあなたは、理不尽さを感じながらもただちに愛車を修理するためにやむなく車両保険を使用しました。
あくまで一例ですが、似たような被害事故の相談を非常によく担当します。
車両保険の無過失特約は全くの被害に遭った際にあなたの身を守るためにも検討すべき特約と言えるでしょう。
車両保険の無過失特約を扱っている任意自動車保険会社とは
全くの被害事故の際に付帯していれば非常に心強い車両保険の無過失特約。
実は任意自動車保険会社によっては商品としてラインナップされていない任意自動車保険会社もあります。
また、車両保険の無過失特約は各任意自動車保険会社によって自動付帯か任意付帯か商品構成が異なります。
- 車両保険の無過失特約が車両保険に自動付帯
- 車両保険の無過失特約が車両保険に任意付帯(付帯するかしないか選択する)
ここでは、車両保険の無過失特約が付帯できる任意自動車保険会社と付帯できない任意自動車保険会社を付帯状況も含めて一覧にまとめました。
任意自動車保険会社を検討する上での参考にしてください。
【 代理店系 任意自動車保険会社 】
あいおいニッセイ同和 |
損保ジャパン日本興亜 |
---|---|
任意付帯 車両保険無過失事故特約 |
自動付帯 無過失事故の特則 |
朝日火災 |
富士火災 |
任意付帯 車両保険無過失事故特約 |
自動付帯 車両保険無過失事故特約 |
東京海上 |
三井住友海上 |
任意付帯 車両無過失事故に関する特約 |
自動付帯 車両保険無過失事故特約 |
共栄火災 |
日新火災 |
任意付帯 車両保険の無過失事故に関する特約 |
自動付帯 車両保険の無過失事故に関する特約 |
※順位不同
【 ダイレクト系 任意自動車保険会社 】
三井ダイレクト |
セゾン損保 |
---|---|
扱いなし |
自動付帯 車両無過失事故に関する特約 |
SBI損保 |
イーデザイン損保 |
扱いなし |
自動付帯 車両無過失事故の特則 |
ソニー損保 |
セコム損保 |
扱いなし |
自動付帯 車両無過失事故に関する特約 |
損保24 |
|
自動付帯 無過失車対車事故の特則 |
※順位不同
※ 共に2017年10月時点 当サイト調べ
車両保険に加入するだけで車両保険の無過失特約が自動的についてくる任意自動車保険会社や、車両保険の無過失特約を任意付帯で付帯するような商品構成になっている任意自動車保険会社もあり各任意自動車保険会社で様々です。
車両保険の無過失特約が新たに商品として追加される場合や、商品から削除される場合もありますのでご検討の際は公式HPにてきちんと確認することをお勧めいたします。
さっそく任意自動車保険の見直しをしてみましょう。
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基本的には選択形式なので、各項目の選択肢を選んでいくだけです。
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なんと最安値保険料と最高値保険料の差額が71,070円でした。
自動車保険会社によってこんなにも差が出るとは正直すごく驚きました。
あなたも保険料がいくら安くなるのか確認しましょう。
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