隣に駐車していた駐車車両にドアパンチをしてしまった。
ドアパンチとは、開けたドアが隣の車両に接触してしまい損傷を負わせる事故の呼び名の一つで、任意自動車保険会社ではよくこの呼び名が社内で使われます。
昨今、駐車場の駐車スペースにゆとりがないせいか比較的多い事故ケースです。
以下の条件がこの事故の主な原因でよく見受けられます。
- 後部座席から降車しようとした子供が大きくドアを開けてしまう。
- 突風が吹いてドアが大きく開いてしまった。
- 隣の車両との間隔が狭いのに無理して出てしまった。
- 急いでいたので隣の車両に配慮ができずにドアを開けてしまった。
さて、本日の事故状況はどうだったでしょうか。
事故状況
自宅付近のパチンコ屋の駐車場にて、降車しようと運転席ドアを開けた際に、開けた運転席ドアが風で大きく開いてしまい、隣に駐車してあった相手車両の助手席ドアに接触。
事故発生から事故報告までの経緯
事故発生
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契約者が相手車両の損害を確認し、損傷が軽微であることを確認。
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大事には至らなかったという自己判断のもと何もせずにその場を立ち去った。
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その後被害を受けた車両を相手が確認。
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パチンコ屋の防犯カメラの映像から加害者が契約者であることが判明。
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後日警察から契約者に連絡があり、事故発生日より5日後に任意自動車保険会社へ事故報告を行った。
双方損害状況
契約車両は国産普通車で、運転席ドアが相手車両の助手席ドアに直接接触するがエッヂ部が接触している為目立つ損傷は確認できない。
相手車両は軽自動車で、助手席ドアに縦方向12p程の凹み損傷を確認。
双方の主張・思惑
事故の当事者双方が事故に対し同じ思惑や考え方とは限りません。
多くの場合は、加害側は事故の事を軽視しがち、被害側は不安や憤りで事故の事に過敏になりがちです。
当事者の思惑や考え方が正反対の場合がよくあります。
契約者(加害側)の主張・思惑
- 自分の不注意による接触なので相手へ対しては全面賠償が相当である。
- 相手車両は低年式車両で元からの小傷が車両全域にわたり確認できる一方、本件事故の損傷は比較的軽微であるから、損害賠償請求はできれば取り下げてほしい。(事故をなかったことにしてほしい)
- 相手が損害賠償請求放棄が不承であれば、相手側からの損害賠償請求にはやむなく応じる方針をとる。
- 損害賠償請求に応じる場合は、任意自動車保険を使用すると保険料が高くなり、等級が3等級下がるので、任意自動車保険を使用せず実費で賠償したい。
相手(被害側)の主張・思惑
- 当て逃げの被害にあったという憤りと契約者に対しての憤りから被害者意識が高い
- 無人駐車中の愛車に勝手にぶつけたのだから当然、全面賠償をしてほしい。
- 修理費用とレンタカー費用の全額、さらに加害者特定までに手間がかかったのでの慰謝料も請求したい。
- 修理は懇意の自動車ディーラーに頼みたい。
上記の通り、加害側の契約者は事故の事に対し、損傷が軽微であったことから事故の事を軽視していました。
一方で、見ず知らずの他人から一方的に被害を受けた相手は被害認識が大きい様子でした。
任意自動車保険会社の対応内容
今回の事故で契約者が相手へしなくてはいけない賠償は下記の通りで、契約者が任意自動車保険を使用する場合はこれらを代行します。
- 相手車両に直接与えた損害の対価の100%
(相手車両の修理費用もしくは評価額のいずれか低い額と、修理先までの搬送費用)
- 相手間接的に与えた損害の対価の100%
修理の間のレンタカー費用やその他の代替車両の貸借費用
これら相手の損害についての算定業務は任意自動車保険会社が行います。
任意自動車保険会社は一律で独自の基準を設けています。
任意自動車保険会社へ事故の相手への対応等事故の事を任せる際の注意点としては、相手の損害確認方法や相手の損害金額を任意自動車保険会社に一任する必要があります。
任意自動車保険会社で相手の損害金額算定業務を行った後で相手側と損害金額の協定業務を行います。契約者は任意自動車保険会社と相手側とで協定した金額に応じる必要があります。
車両の損害は一見すると軽微で費用も安く済みそうに思いますが、車両の修理費用は見た目の想定よりも高くなる場合の方が多いので注意が必要です。
- 任意自動車保険会社に相手への対応等を任せる際には任意自動車保険会社に一任する必要がある。
- 見た目の損傷が軽微で少額で済みそうでも、高額になる場合があり、任意自動車保険の使用を余儀なくされる場合がある。
軽自動車のドアに12p程の縦傷、修理費用は?
相手車両は低年式の軽自動車で、下記が相手に対する賠償金の内訳となります。
- 修理費用・・・55,000円(税込)
- 搬送費用・・・0円(自力走行可能)
- レンタカー費用・・・37,800円(5,400円×7日×税)
- 賠償金合計 ・・・92,800円
相手へ支払う賠償金は92,800円です。
なお相手の主張・思惑にあった加害者特定に関する慰謝料の請求は、物損だけの事故では慰謝料は認められていない、もしくは認められているケースは稀という理由で棄却了承の上、事故解決となりました。
相手への賠償金92,800円を契約者の財布から捻出するのか第2のお財布である任意自動車保険から捻出するかの2択になります。
賠償金92,800円で対物賠償保険を使用するかしないか、その判断基準は?
まず原則としては本件事故のように相手に賠償するための対物賠償保険を使用すると任意自動車保険の等級は3つ(3年間分)下がります。
さらに3年間は事故有係数が設定され、任意自動車保険の契約更改の際には、事故有係数のテーブルで保険料の計算がなされます。
当然、事故がある人と事故のない人とでは事故がある人の方が割引率の低いテーブルとなります。
相手への賠償金と3年間の保険料差額合計額を勘案して対物賠償保険を使用するかしないかを判断します。
本件契約者の3年間の保険料差額合計額は62,000円でした。
62,000円の投資で賠償金92,800円のリターンが得られるというイメージです。
本件では保険料差額合計額と賠償金との差額に合わせ保険契約更改が近日に迫り、2事故目のリスクも少ないとの判断も踏まえ、対物賠償保険を使用し賠償しました。
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