丁字路交差点手前、右折車の右折方法が原因のすれ違い様事故
住宅街等の狭い丁字路や十字路でよく発生する交通事故形態です。
主たる原因は、右折車両が交差点中央付近を進行しないで右折する右折不適切です。
尚且つ本件交通事故は交差点内での接触ではなく、交差点外での接触事故でした。
右折する際は交差点中央付近を進行することを心がけましょう。
事故状況・概要
- T字路交差点での普通乗用車同士の接触事故
- 双方進行道路にセンターラインなし
- 当事者A側に一旦停止あり
- 当事者Aが一旦停止の停止線に向かう途中、左方から内回り右折して来た当事者Bと接触
- 双方ドライブレコーダー搭載なし
事故発生から事故報告までの経緯
- 双方怪我無し
- 警察通報あり
- 任意自動車保険会社への報告済み
- 双方レッカー搬送なし
- 当事者Bの任意自動車保険の代理店担当者が現場に臨場した。
双方損害状況
- 当事者Aの車両(5ナンバーサイズの国産コンパクト)は、右ヘッドライト周辺に擦過傷、凹み
- 当事者Bの車両(3ナンバーサイズの国産普通車)は、右Frフェンダ周辺に擦過傷、凹み
- 双方自力走行可能
双方当事者の主張・思惑
当事者Aの主張・思惑
- T字路手前の一旦停止線で止まるか止まらないかのタイミングで接触された。
- ほぼ停車状態で接触された被害事故の認識で、相手の方が責任割合の数字が大きく、自身の過失割合はそれに比して低くなる印象。
- T字路交差点内での交通事故ではなく、T字路交差点外での接触事故。
- 理不尽には感じるが、世間的には動いている者同士なので0:100ではない。
当事者Bの主張・思惑
- 事故状況については契約者の主張や事故状況を概ね認める。
- T字路右折の方法はショートカット気味で大回りはしていないことを認める。
- T字路を右折した直後の接触事故であり、T字路交差点の外での事故の認識。
- ショートカット気味に右折していたことから、自身の方が責任が少し大きくなる認識。
早回り右折、大回り右折(はやまわりうせつ、おおまわりうせつ)
- 早回り右折とは交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を進行しない右折をいいます。(道路交通法34条2項違反)
- 大回り右折とは、あらかじめ道路の中央に寄らない右折をいいます。(道路交通法34条2項違反)
任意自動車保険会社の対応
当事者双方共に任意自動車保険会社へ事故報告し、任意自動車保険会社の事故担当者同士の交渉となる。
双方車両にドライブレコーダーがないことを確認。
映像等の客観的立証物なし。
T字路交差点の外での接触で双方認識が一致していることから、離合時(すれ違い様)の接触事故として扱うこととなる。
離合時の接触事故の場合、互いの注意義務は平等にあることから50:50が基本的な考え方となる。
しかし本件については下記のような修正要素を考慮することになった。
- 純粋な離合時の交通事故ではない
- 当事者Bが適切な方法で右折をしなかったことが主原因である。
以上から当事者Aの過失割合の数字を小さく当事者Bの過失割合の数字を大きくし、当事者A:30%、当事者B:70%で円満解決となった。
損害算定後の損害金額
当事者Aの損害金額と賠償金
- 5ナンバーサイズの国産コンパクトカー
- 平成15年式
- 修理費用24万円に対し時価額15万円で全損となるが、当事者Bの対物超過修理費用特約を使用し、24万円の70%の16.8万円が当事者B側より賠償された。
- 当事者Aは車両保険の付帯がないので残金7.2万円は当事者Aの自己負担となる。
当事者Bの損害金額
- 3ナンバーサイズの国産普通車
- 平成26年式
- 修理費用32万円で分損認定。
- 修理費用32万円の30%の9.6万円が当事者A側から賠償され、当事者B自身の車両保険で残金22.4万円が補填された。
本件交通事故におけるまとめ
本件交通事故では双方当事者の事故状況認識が一致していたので、スムーズに交通事故を解決することができました。
しかし、双方当事者の事故状況認識が相違していた場合は解決まで長期化することが考えられます。
争点になり得る事柄としては、
- 交差点内での接触か交差点外での接触か
- 当事者Bの早回り右折についての双方の認識相違
これらは争点にしても立証するのに難しく、双方の主張が平行線を辿ることが考えられます。
今回の交通事故で当事者Aが付帯していればより安心な保険種目
弁護士費用特約
当事者Bと主張が食い違った時や、当事者Bが任意自動車保険未加入だった場合に有効。
車両保険
車両保険の価格協定額と対物賠償における時価額とでは、車両保険の価格協定額の方が上回る。
本件交通事故に置き換えると、車両保険の付帯があれば全損ではなく分損で、自己負担なく修理ができていた可能性があった。
今回の交通事故で当事者Bが付帯していればより安心な保険種目
- 特になし
※ 当事者Bは代理店系任意自動車保険会社で自動車保険を加入しており、代理店の担当者がしっかり契約内容を設定していました。
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