ドライブレコーダー、何をどう選んだらいいのやら...
最近ではあおり運転のニュースを毎日の様に見るようになりました。
管理人も交通事故の交渉業務をしている中で、ドライブレコーダーの映像データを見る機会が非常に増えてきています。
今やamazonでも町のカー用品店でも、当たり前に売られているドライブレコーダーですが、その種類はとても多く、値段も数千円から数万円まで幅広く何を基準にどれを選んだらいいのかきっと迷うはずです。
このページでは、任意自動車保険会社の中の人が日常業務の経験をもとに、ドライブレコーダーの選び方や、取付けたあとのことから交通事故に遭った時にどうしたらいいのかをまとめました。
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ハイスペックで多機能よりシンプルなものを選びましょう
ドライブレコーダーを選ぶポイントとして、シンプルなものを選びましょう。
ハイスペックモデルや機能が満載のモデルを購入する必要はありません。
どちらかというとシンプルなモデルの方がおススメです。
交通事故に遭った際、操作方法を知っているあなたは、ひょっとしたら救急搬送で入院しているかも知れません。
操作方法や使い方がシンプルなドライブレコーダーをおススメします。
また、自然な動画を撮影できるドライブレコーダーの方が望ましいです。
超広角とか、超ワイド撮影が可能といったことを売り文句にしているモデルは避けるべきで、水平画角110〜130度程度まであれば十分です。
そして交通事故に実際に遭遇した際には、その撮影された動画が第三者のどんなパソコンでもスムーズに再生ができて、交通事故の様子がきちんと確認、把握できることがなにより重要です。
ドライブレコーダーの動画は自分だけが見るものではない
実際に交通事故に遭遇した時にことを想像してみてください。
突然のことで気が動転して頭が真っ白で、交通事故の状況もよく覚えていません。
信号は確か、青だったような…あれ? あれれ??
そこでドライブレコーダーの出番です。
ドライブレコーダーの動画を自分の契約している任意自動車保険会社を経由し、相手の任意自動車保険会社に提出しなくてはいけません。
大抵の各任意自動車保険会社の交通事故担当者が使っているパソコンは、一般的なスペックのWINDOWSパソコンです。
従ってドライブレコーダーの動画ファイルは、WINDOWSメディアプレイヤー等基本的なプレイヤーで再生可能なものでないと、動画確認やその後の相手保険会社への動画共有がスムーズに進みません。
また、金融機関でもある任意自動車保険会社のパソコンはセキュリティが厳重です。
ですからドライブレコーダーの専用アプリをダウンロードやインストールすることはできません。
動画再生に専用アプリが必要なドライブレコーダーの動画は、動画データだけを転送されても動画自体を確認することができません。
従って、交通事故に遭遇したときに事を前提とするならば動画再生に専用アプリが必要なドライブレコーダーはお勧めできません。
360度カメラのドライブレコーダーはやめてください
360度ぐるり一周全てを同時に動画撮影可能なドライブレコーダーの機種があります。
360度一周をもれなく撮影できるので交通事故に遭遇したときには有利かと、購入される方が絶えないですが、実際あまりそうではありません。
まず、360度を映すのでデータが重たいです。
パソコン画面に複数の画面が表示されますが、任意自動車保険会社のパソコンは標準的かそれ以下のスペックパソコンです。
スムーズな動画が再生できず、交通事故の様子をきちんと把握することができない時が多々あります。
任意自動車保険会社同士で動画データを共有するのもスムーズに共有が出来ないことがあります。
動画データを共有出来ても内容確認において、A社は動画が見れたけど、B社は動画が見れかったといった現象も起こります。
360度カメラは横から当てられたときに有効か
例えば、交差点での出会い頭事故に遭われた契約者さんから、ドライブレコーダーのカメラを前にしかつけていなくて、今回当てられたのが左側面後方だからドライブレコーダーのデータを出しても意味がないのでは、とよく言われます。
意味がないというのは勘違いです。
交通事故の過失割合を検討するのに必要な動画は、接触された(接触した)瞬間の動画よりも、接触する直前の互いの動きが把握できる動画です。
接触する前の段階で、双方当事者がどこからどのような動きをして接触に至ったかがポイントとなり過失割合が判断されます。
(例えば、一旦停止をしていたのかしていなかったのか、減速をしていたのか、していなかったのか、頭出しをしていたのか、していなかったのか等)
360度カメラは事故状況を精査し立証することが難しい
360度撮影を可能にする球体レンズで撮影された動画は、車同士の距離感や速度感がわかりづらく、交通事故の映っている画面自体が小さくなるので、交通事故の様子が分かりづらいので立証根拠として弱いことがあります。
(様子がなんとなく分かる程度であれば主張の裏付けとして訴求効果が低い)
例えば交差点で、当事車両が停止線を越えるタイミングで信号の色は何色だったのかを検証しようとしても、小さい画面でなおかつ球体レンズの独特の動画からは中々困難です。
360度カメラより前後カメラのドライブレコーダーがおススメ!
360度カメラのドライブレコーダーと前後カメラのドライブレコーダーの違いはカメラのレンズです。
360度カメラのレンズは球体レンズ(魚眼レンズ)で、丸く湾曲した動画を撮影します。
一方、前後カメラのレンズは一般的な画角のレンズですから、360度カメラより自然な動画を撮影できます。
交通事故の過失割合を検証する際には、いかに客観的に把握しやすい動画になっているか、がポイントとなります。
論より証拠でドライブレコーダーの動画を証拠として提出しても、その動画に説明が必要であれば、主観や先入観の違いがバイアスとなり、説得力のある証拠に成りえません。
交通事故の状況を立証しようと思えば客観的かつ直感的にわかりやすい内容のものであることが重要です。
360度カメラによる丸く湾曲した動画より、直感的に分かりやすく自然な動画を撮影することのできるカメラの方がおススメで、前後にカメラがあるだけで十分なのです。
360度カメラは後方に弱いものが多い
追い越しの際の接触事故や、進路変更時(車線変更時)の接触事故など、後ろから前といった縦方向に車が動いている最中の交通事故の場合は有効な場合があります。
後方にカメラを設置していれば、無理な追い越しだったのか、無茶な割り込みだったのかなど、相手が自分の後方でどのような動きをしていたかを知ることができます。
相手が自分の後方でどのような動きをしていたかを把握することが過失割合を判断する上で重要になります。
後方カメラで相手の動きをうかがい知ることが出来れば、その後の過失割合の交渉の際にかなり有効になります。
一方で360度カメラのドライブレコーダーの設置場所は、他のドライブレコーダーと同様でフロントガラスの上部に設置するものが大半です。
その結果360度カメラの後方視界は、乗員や座席の背面シートで妨げられてしまいます。
後方にカメラをつけることで、後方をきちんと撮影することができ、後方の相手の動きを正確に把握することができます。
駐車場内の事故の時にも有効な後方カメラ
それ以外の有効なシチュエーションとして、駐車場内の事故が挙げられます。
駐車場内の通路上で、先行車両が突然後退してきて接触してきたといった事故の場合には、後方カメラがあれば後方に後続車両がいて後退による回避が不可能であったことを立証することができ、大いに役立ちます。
玉突事故か順次追突か、頼りは前後のカメラ
例えば渋滞中の4台が絡む交通事故でABCDがいたとします。
玉突事故は、A→B→C→Dの様に後方のAがBに追突し、Bが反動でCに追突し、反動でCがDに追突することを言います。
順次追突は、ABCDの並び順は同じでも、CがDに追突した直後に、そのCDにBが追突し、最後にAがそれらに追突することを言います。
玉突事故は過失割合が簡単に決まりますが、順次追突の場合は検証が必要となります。
順次追突の場合は、追突をしたのか、もしくはされたのかによって、自身の過失割合が変わってきます。
前後にカメラを付けていることで、こうした事故状況の場合でも事故状況が客観的に立証できるので、自分自身を守る強い味方になります。
あおり運転や迷惑運転の抑止効果
近年問題になってるあおり運転にも、前後にカメラが付いている方が安心です。
後方カメラであおってくる相手の車両の動静や、ナンバープレートを録画ができますし、リヤガラスから透けて見える後方カメラは、あおり運転の抑止効果も期待できます。
車の前後にカメラをつけることの有効性はご理解頂けたでしょうか。
車の前後に別々のドライブレコーダーを1つずつ取り付けるのも一考ですが、やはり前後カメラがセットになっているドライブレコーダーをお勧めします。
前後カメラがセットになっているドライブレコーダーであれば必要なSDカードは1枚だけなので、その後のSDカードの管理も楽にできますし、交通事故に遭遇した際にもドライブレコーダーの動画管理や提出が簡単にできます。
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